2011年2月8日火曜日

栗田 智仁のさくらんぼはワガママ娘?

栗田 智仁のさくらんぼの話

はい!栗田 智仁です。

今日紹介するのは、さくらんぼはワガママ娘?です

さくらんぼは、なかなか気難し屋の植物。
冬眠させることが必要で、花芽がつく時期には昼温かく夜寒いことが必須条件。
けれども、開花期には低温と霜を嫌い、かといって常に温度が高ければ、枝だけが伸び実を結ばなくなってしまいます。
そこで生産者は、遅霜の被害に合わないようヒーターや電気ファンを使うなどして温度管理をこまめに行います。
ビニールハウスをかけ、毎日深夜12時に気温をチェック。氷点下になりそうなら、果樹園で火を炊いてさくらんぼの木を温めているのです!しかも、それが深夜の3時まで続くとか(@_@;)
受粉はミツバチを放し飼いにする方法と、人の手で毛バタキを使う方法などを組み合わせ、確実に受精させます。
またこの時期に雨が多いと受粉しにくく、耐水性の弱い根なので、水はけのよい礫質の多い扇状地などが適しています。
さくらんぼは梅雨時に収穫期を迎えるのですが、雨が多いと、実割れや病気発生の原因にもなります。実割れを防ぐために、雨よけハウスは欠かせない。
さらに、日当たりが悪いと色がつかないことから、収穫期が近づくと、日かげを作る余計な葉をつみとるなど、毎日手をかけなければなりません。
収穫時には、1個1個色づきを見て確認し、軸をつけてそっと手でもぎ取ります。そして、熟す時は一斉に収穫時を迎えます。短期集中的に人手をかけ収穫し、鮮度を落とさないために、同時に発送作業も進めていきます。
さくらんぼは温度変化にも弱いデリケートな果物なので、無事にお客様のところまで届いたのか、「美味しかった」という連絡があるまでは気が抜けません。
山形盆地は、梅雨に雨が少なく、昼夜の寒暖差があり、果実の育成には最高の環境です。月山おろしのきれいな空気や水といった環境のほか、生産者の惜しまぬ努力が、さらに美味しく山形のさくらんぼを育てます。

さくらんぼは、ほんとに大切に育てられているんですね。
人間の子供みたいですね。だから結構ねだんもお高めなのかも知れません。
栗田 智仁納得です。でも美味しいさくらんぼを食べるためにはこうした手間も必要なんですよね。

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